おはようございます
ラニーニャ現象で暑い日が続きますね
暑い日本の夏と言えば、高校野球と終戦ですね。
今年も各テレビ局が終戦記念ドラマを放送していました。
そして、
ベルリン映画祭で銀熊賞最優秀女優賞を受賞した
キャタピラー
若松孝二監督の直球勝負の戦争記録作品で、何を言わんとしているかが良く伝わる作品になっている。
戦場から生還できた夫は、両手両足、耳、声を失い、軍神様として讃えられる。
肉の塊の様であるが、食欲と性欲は旺盛な感覚として残っている。
戸惑いながら迎えた妻は、軍神さまの妻としてお国の為に懸命に面倒を見る。
その異様な状態の中に生きる、寺嶋しのぶの演技が秀悦です。
主題歌の元ちとせさんの曲も力があります。
こんな状態に追い込まれる家族は不幸。
そして、最前線の戦闘の幻覚に苦しみ続ける帰還兵も不幸。
誰にも幸せはありません。
心を起して見ないととても辛い映画です。
でも、劇場にはたくさんの人が見に来ていました。
戦争の無い時代に生きる私たちは、なるべくこういう作品に触れて、
大きな代償を払った戦争を風化させない様にしていかなければと思います。
ポスターに大きく書かれたキャッチコピーが印象的でした。
”忘れるな、これが戦争だ。”