アーティスト

おはようございます
なんとか見そびれずに鑑賞出来た、話題のサイレント映画
”アーティスト”です
H.P.はこちら

この3DやC.G.全盛にあって、視覚的刺激にやや食傷気味な映画界に
サイレント&モノクロ
と言う大胆な手法で望み、今年のアカデミー賞を5部門獲得しました

物語は1927年のハリウッド。
時代は無音のサイレント映画から音声付きのトーキー映画へと革新していきます。
無名新人女優のベレニスは人気俳優ジャンの手助けもあり、見事にトーキー映画の新たなスターに輝きます。
一方、サイレントにこだわるジャンは、時代の波に取り残され、過去のスターとして忘れ去られる身に、、、
話が少々シンプルすぎると思いましたが、なにせセリフと色の無い映画製作にチャレンジ。
物語が複雑になってしまわぬ様、少々慎重になりすぎたのかも知れません。

なにせ、企画がNGだった時の為に、カラーで撮影しておいたらしいですので。

ほぼ同じ設定のこのストーリーで思い出されるのが、
チャップリンの
”ライムライト”

設定もストーリーも、“アーティスト”はこの映画のオマージュではないかと思えるほどそっくりです。
晩年のチャップリンが、実際にトーキー映画への革新を体験し、マイムの神様と言われた自身が、
見事なセリフ回しでトーキーの波に立ち向かいます。
しかし、新しさを求める時代には勝てずに、忘れ去られる身に。
それでも、最後まで、トーキー時代の新たなスター、テリーの舞台を応援します。

機会があれば、このチャップリン版も合わせて見てください。
チャップリンの見事な芸、涙と笑いに溢れた見事なストーリー、そして、彼の作曲による名曲”ライムライト”。
誰もが”映画ってすばらしい”と感銘を受けるはずです

同時期にサイレントのライバル”キートン”も時代の波に飲まれ破産状態にありました。
チャップリンは彼を相棒に招き入れ、映画の中で見事な初共演の余興を披露しています。

やはりチャップリンは偉大ですね

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